ビッグバンが本当にあった証拠


まずは宇宙の始まりと言われている「ビッグバン」のお話です。
と言ってもビッグバンを説明しようとしている訳ではありません。
私自信が素朴に思っていた「ビッグバンは本当にあったことなの?」
ということについてです。


物理学の世界では、実験や観測のデータ分析によって実証できた仮説
だけが、正しい理論や法則として認められます。みなさんご存知の理論
や法則の中にも、実感として都市伝説に近いものがありますよね。


例えば「アインシュタインの相対性理論」なんか該当しませんか?
「光速に近い速度で運動すると時間の進み方が遅れる」なんて聞くと、
「まさか嘘でしょう」と普通思いますよね。


この件に関しては、宇宙線の観測において寿命の決まっている粒子
の寿命が延びるという観測データによって実証されていることを、私は
以前から知っていました。これに代表されるように物理学の理論や
法則は、都市伝説とは全く違うんです。


でも「ビッグバン」に関しては、それを示す証拠を聞いたことがなかった
んです。この件に関して今回読んだ
 宇宙は何でできているのか (幻冬舎新書)
という本にちゃんと書かれていました。


「マイクロ波宇宙背景放射の異方性」というのがビッグバンの証拠なん
だそうです。これを発見したアメリカのジョージ・ストームさんとジョン・マ
ザーさんはこの功績によって2006年にノーベル賞を受賞したそうです。


ビッグバン理論によると、ビッグバンから40万年後に初めて光が自由に
飛べるようになり、その光が(宇宙は膨張しているので光のドップラー効果
によって)現在はマイクロ波として観測されると予測されるそうなんです。


その予測にピタリと当てはまる「ビッグバンの残り火」が1965年に発見
され、その発見者アーノ・ペンジアスさんとロバート・ウィルソンさんには
1978年にノーベル賞が与えられたそうです。


この段階では、マイクロ波宇宙背景放射が存在していることを実証したに
過ぎず、まだビッグバンの証拠として万全ではないんだそうです。


宇宙背景放射は、全天からほぼ均等に降り注いでいるそうなんですが、
ビッグバン理論からはそこにほんのわずかな「ムラ」があることが予想
されていたそうなんです。


「・・・の異方性」というのがこの「ムラ」のことで、それを発見したのが
スムートさんとマザーさんの2人ということです。


「あ~なるほど」とは私自身も思えないんですけど、「宇宙の始まりが
ビッグバンである」ということが実証されているんだということだけは、
確かなようです。この後の話の為に納得しておきましょう。


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できるだけ噛み砕いて記事を書いたつもりなんですけど、かなり専門
用語だらけになってしまいましたね。今回の内容を要約すると

「宇宙の始まりはビッグバンである」というのは都市伝説などではない

ということでしょうね。今回に懲りずに次回もぜひ読んでください。






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